2016年12月25日日曜日

ゲーム音楽 バトルガレッガ

バトルガレッガ コンプリートサウンドトラック - ゲーム・ミュージック
バトルガレッガ コンプリートサウンドトラック - ゲーム・ミュージック

デトロイトテクノの伝説的ランクSTG。ゲーム音楽『バトルガレッガ』の紹介。


・メーカー ライジング、エイティング
・ハード AC、SS、PS4
・作曲者 並木学
・編曲者 SS版:並木学、相原隆行、小谷野謙一、崎元仁、佐宗綾子、細江慎治、松尾早人
      PS4版:江口孝宏、佐宗綾子、細江慎治、BUBBLE-B、DJ SHARPNEL、HIROSHI WATANABE、JAKAZiD、m1dy、quad、Yamajet
・ゲームプレイ状況 1クレ7面が最高記録
・サントラ状況  INHの『INSANITY DVD THE MADNESS BATTLE GAREGGA』、スーパースィープの『バトルガレッガ コンプリートサウンドトラック』、『バトルガレッガ Rev.2016 perfect edition』のサントラを所持


曲リスト(みんなで決めるゲー音Wikiより引用)
「曲名」 作・編曲者 補足
��Original Arcade version~
「Rebellion」 並木学 オープニング
「4:71am」 並木学 セレクト
「Fly to the Leaden Sky」 並木学 1面「VALLEY」
「Underwater Rampart」 並木学 2面「PLATEAU」
「Tunnel Vision」 並木学 3面「FACTORY」
「Degeneracy」 並木学 4面「PLANT」
「Subversive Awareness」 並木学 5面「CLOUD」
「Megalomaniac」 並木学 6面「BASE」
「Marginal Consciousness」 並木学 7面「AIR PORT」
「Stab and stomp!」 並木学 1,2,5,7ボス
「Thrust and Thrash!」 並木学 3,4,6ボス
「Erupter」 並木学 最終ボス
「Fatality」 並木学 ゲームオーバー
「Bluescape」 並木学 ランキング
「Blood Brothers in the Dusk (Ranking - 2nd or Below)」 並木学 ランキング(Rev.2016追加曲)
「Blood Brothers in the Dawn」 並木学 エンディング
「Rev.2016 Medley (Staff Credits)」 並木学 Rev.2016版スタッフロール
��Saturn Arranged version~
「Rebellion」 松尾早人
「4:71am」 並木学
「Fly to the Leaden Sky」 並木学
「Underwater Rampart」 佐宗綾子
「Tunnel Vision」 崎元仁
「Degeneracy」 相原隆行
「Subversive Awareness」 細江慎治
「Megalomaniac」 小谷野謙一
「Marginal Consciousness」 小谷野謙一
「Stab and stomp!」 相原隆行
「Thrust and Thrash!」 佐宗綾子
「Erupter」 細江慎治
「Fatality」 並木学
「Bluescape」 崎元仁
「Blood Brothers in the Dawn」 松尾早人
��Remix 2016 version~
「Rebellion (Shinji Hosoe Remix)」 細江慎治
「4:71am (Shinji Hosoe Remix)」 細江慎治
「Fly to the Leaden Sky (Ayako Saso Remix)」 佐宗綾子
「Underwater Rampart (BUBBLE-B Remix)」 BUBBLE-B
「Tunnel Vision (HIROSHI WATANABE Remix)」 HIROSHI WATANABE
「Degeneracy (Yamajet Remix)」 Yamajet
「Subversive Awareness (DJ Sharpnel Remix)」 DJ SHARPNEL
「Megalomaniac (JAKAZiD Remix)」 JAKAZiD
「Marginal Consciousness (Shinji Hosoe Remix)」 細江慎治
「Stab and Stomp! (Takahiro Eguchi Remix)」 江口孝宏
「Thrust and Thrash! (quad Remix)」 quad
「Erupter (m1dy Remix)」 m1dy
「Fatality (Ayako Saso Remix)」 佐宗綾子
「Bluescape (Shinji Hosoe Remix)」 細江慎治
「Blood Brothers in the Dawn (Ayako Saso Remix)」 佐宗綾子



第2のSTG黄金期を彩り、圧倒的な作り込みと異質な内容から数々のゲーマーを熱狂の渦に巻き込んだ伝説的縦スクロールSTG。ライジングの、エイティングの、矢川忍の、並木学の、その名前を知らしめた作品といってもいいでしょう。20周年を迎えた今年、M2の手によってPS4に甦り今なお多くの人を虜にしています。
一体バトルガレッガの何がそこまで人を惹きつけるのか。それは鬼のように書き込まれたグラフィック(爆散演出が美しい……)であったり、スコア稼ぎの面白さであったり、カリスマ的なボスの数々であったり、ランク調整の妙であったり(稼いで自殺、鳥を焼くなど)、攻略するゲームとしての完成度であったり、対して演出系STGとしてのこだわりが感じられる作りであったり、と様々。いわば総合芸術のようなSTG。拘りがあまりにも強いので「弾が見難い」「ランク地獄」なんて言われることもしばしばですが(あらら……
そして音楽もまた、ガレッガが人を惹きつける要素に他なりません。何を隠そう自分が今までガレッガをやり続けているのは音楽が良かったから。初プレイは1面で撃沈しましたが、その時流れた「Fly to the Leaden Sky」が極めて素晴らしいものだったからであったり。それ以外の楽曲のクオリティも軒並み高く捨て曲は一切ないまさしく至高の作品。
作曲を務めたのはNMKから移籍した並木学さん。デトロイトテクノを主体にした軽快でありかつオシャレなそれは機械機械したグラフィックと合わさり非常にプレイしていて爽快、音楽として聴いても爽やか。ある種のオマージュのような曲もあったりと、元ネタを知っていると楽しめるものも多いかもしれません(URとか)。対してボスの曲はハードコアテクノ寄りで狂いまくり。激しい弾幕に合った音楽は否が応にもボスのカリスマ性を高め、プレイヤーの闘争心を高めてくれます。ラスボス戦では並木さんが以前手がけた作戦名ラグナロクと近いものもあったり。
ガレッガの音楽はオリジナル版、サターンアレンジ版、Rev.2016版、Rev.2016リミックス版の4つが今のところあります。この内オリジナル版及びRev.2016版が並木さんが手がけられたもので、サターン版とRev.2016リミックス版は数多の作曲者さんによるアレンジとなってます(サターンには並木さんも関わってますが)。
オリジナル版は上で書いた通りにデトロイトテクノを主体にした爽やかなものであり他のものもそれに準じた音楽の方向性。サターン版では著名な方々が集まり、まさにお祭り騒ぎ。Rev.2016リミックス版ではスーパースィープの面々を中心に、こちらも数々の人が集結。音楽の方向性が良くも悪くも原曲と差異があるように思えますが、今ガレッガの音楽を構築するとこうなる…ということを考えながら聴いてみるとまた中々味わい深いものがあるかも。
そして特筆すべきはRev.2016版でしょう。音周りのスペックが当時のACゲームと比較すると高くはなかったというガレッガ(とてもそうとは思えない音楽のクオリティですが……)。そのガレッガが当時実現可能な範囲での最高の音スペックを持ったら…?という想定のもと、仮想のチップと従来のFM音源を組み合わせたものがこのRev.2016版。オリジナル版と比べてみると違いがありありと分かる豪華さ、にもかかわらずどこか懐かしくそれでいて新しい、そして確かにガレッガの音楽だと分かる不思議な体験ができます。音の響きなどにオリジナル版との好みは分かれるところですが、非常に高いクオリティを誇っています。これを聴くためにPS4のガレッガ限定版を買っても全く後悔しません。というか今すぐに買うべきです。また、新規追加曲も非常にオススメ。
個人的お気に入り
・4:71am
機体セレクト時に流れる曲。自分は基本的に時間切れ選択だったので必然的にこの曲を長く聴く機会も多かったり。大いなる戦いの予兆とも言える曲で、静かに闘争心を高めてくれる。
サターン版ではピアノを主体にしたアップテンポでオシャレかつ美しいものに。こちらもオススメ。Rev.2016版では更に追加パートも登場し緊迫感がやや上昇。
・Fly to the Leaden Sky
ガレッガの代名詞。ピアノをバックに美しいメロディーが流れ、金属質の音使いがそのガレッガの世界観に極めて合っている楽曲。この曲聴きたさにガレッガをプレイする人も多いかと。イチオシです。
サターン版では趣が変わり、ギターの音色がカッコいい。Rev.2016版では音に広がりが増し豪華な作りに。
・Underwater Rampart
独特のイントロから始まり軽快でオシャレな音色とリズムが特徴的。実は「Underground Resistance」の「Jupiter jazz」のオマージュ、というかもろにそれ。自分がUnderground Resistanceを知ったのも実はガレッガからだったり……。この曲に限らずガレッガの曲は何らかのオマージュがあったりします(この曲ほどモロなものは無いと思うけど)
サターン版ではアップテンポになり更にオシャレさと軽快さがアップ。曲の終わり方もカッコいい。リミックス版では浮遊感が増した音色が心地よい作りに。
・Degeneracy
こちらもオシャレな音楽。音色の繰り返しとそのリズムは非常に心地よく、さわやか。
サターン版ではどこかダンサブルな趣に。リミックス版ではピアノの音色もあり更にオシャレにダンサブルに。Rev.2016版では音が豪華になり、新たなパートも登場。更に聴きごたえのあるものに。
・Subversive Awareness
独特のイントロから始まり、緊迫していながらも爽やかでもある不思議な曲。「ハッ!!」というボイスも非常に良い味を出している。この曲からのボス戦の流れは極めてカッコよくガレッガ名場面の一つ。
Rev.2016版では音のきめ細かさが増して、音の重なりが美しくなったり。
・Stab and stomp!
ガレッガの代名詞その2。空中ボスで使用される…が、その印象はブラックハート様専用曲。銀河一後方に強い戦闘機という何が何だか分からない異名をつけられるほどの強さを誇るカリスマボスのその存在感を高めてくれるのはこの曲のおかげでしょう。ハードコア調の激しいリズムと音色が特徴的。
Rev.2016版ではメインの音色が若干変化。それにより脅迫性が増したり。ループのつなぎ目も変化し更にカッコいいものに。
・Erupter
ラスボス戦で流れる楽曲。ガバ調の激しいリズムに合わせて狂ったような音色が鳴り響くぶっ飛び曲。並木さんが過去に手がけた作戦名ラグナロクのボス戦及びラスボス戦に似たような楽曲でもあるがこちらの方が狂ってる(いい意味で)。
サターン版ではかなり趣が変化し狂い度合いはやや減少。しかしドスを効かしている胃に来るような低音部分がたまらない。リミックス版では更にトチ狂った音楽を楽しめる。Rev.2016版では2ループ目で更に狂った音に変化を遂げもう色々ととんでもないことに。
・Blood Brothers in the Dusk (Ranking - 2nd or Below)
新規追加楽曲。激しい戦いの終わりを告げるかのようなゆったりとして、独特の寂寞感すら感じられる楽曲。そのどこか物寂しい空気は非常にガレッガに合っていて、Rev.2016版の中でも極めておススメの曲。
入手方法・その他
これまでDVD付属とかだったので極めて入手難な状況にあったガレッガサントラですが、今年見事再販を果たし一気に入手が容易になりました。ここでは一応以前のサントラも合わせて紹介しておきます。
「ゲーメストビデオVol.27 バトルガレッガ」:最も初めに出たガレッガのサントラ。その名の通りゲーメストのビデオに付属しています。入手難易度はかなり高し。
「BATTLE GAREGGA PERFECT SOUNDTRACK」:INHの「INSANITY DVD THE MADNESS BATTLE GAREGGA」に付属したサントラ。オリジナル版とサターン版を収録。豪華な作りと超人プレイDVDの存在もあり人気が高く入手は激ムズ。価値価格が落ちることもまあ無いでしょう。
「バトルガレッガ コンプリートサウンドトラック」:スーパースィープから今年出たサントラ。オリジナル版とサターン版、Rev.2016リミックス版を収録。現在入手はこれが一番容易であり、音質がよろしいのもこれでしょう。ボーナストラックのFC音源でガレッガメドレーも屈指のクオリティでアップデートかなんかでPS4版に搭載されないかと思ってます…
「バトルガレッガ Rev.2016 perfect edition」:M2の「バトルガレッガ Rev.2016 Premium Edition」に付属するサントラ。Rev.2016版が収録されています。ゲームとサントラ両方ついて、更にはアツいインタビューまでついてくるので値段に見合ったものとなってます。買うべし。
また、サターン版ガレッガはサントラとしての使用が可能です。オリジナル版に加えてサターンアレンジ版も収録。ただし入手はかなり厳しめ。
さらにサターン版蒼穹紅蓮隊にも(なぜか)ガレッガの音楽(オリジナル版)が収録されています。こちらには蒼穹紅蓮隊だけでなく魔法大作戦も収録。しかも値段もお手頃と非常にお得。
またまたさらに、版権的にゴニョゴニョした話題ですが、X68KのサウンドドライバーのデータとしてバトルガレッガのMDXがネット上に出回っていたり……。一説にはこれが原因でサントラが公式になかなか出回らなかったとか……。並木さん本人の手によるものなのでオリジナル以外の何物でもないので興味があればぜひとも……

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