2017年8月19日土曜日

あんだってーる

っつーことで早速手をつけてみたわけですが、とりあえず4時間弱ほどプレイして審判の間というかなんというかいかにもなラスト直前的なところまで。現時点での感想はというと「今年やってきたRPGの中でも屈指の傑作」と「これまでのゲーム人生(なんじゃそりゃ)の中でも見たことのないレベルの史上最低最悪なゲーム」というのが同時に存在している感じっすかね。更にいうなら買うんじゃなかったとすら思うほどの悪印象。たぶんこれまでプレイしてきたゲームの中でもぶっちぎりで不快なゲームだった。クリアしてないから結論付けることは出来ないけどたぶん変わることは無い。不快感や憎しみを覚えたゲームで言えば今年塩とローグレガシーに対してそう思ったけど、まさかそれをも上回るゲームが出てくるとはね……。しかもその二つと違って調整が自分に合わないというわけでなく、理屈と感性では面白いと判断しているにも関わらず凄まじく不快に感じているので相当なものだろう。大後悔時代って感じ。以下ネタバレ情報が飛び交ってるかもしれないので閲覧は自己責任で。
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今作のキャッチコピーは「誰も死ぬ必要のないRPG」でしたっけ。敵を倒すだけでは無くて話し合いなどにより解決することが可能、というシステムが特徴的ですか。ただ、「誰も死ぬ必要がない」ということは裏を返せば「誰も殺してはいけない」ということでもある。最初のチュートリアルでピンと来たよ。これはとんでもないものに手を出したと。そして、これは間違いなく隠しパラメータに関わるものだと直感した。それも取り返しがつかない類の。既に何体か敵を倒している。いや、「殺している」といった方がいいかな。救えるはずのモンスターを、殺した。そんなつもりはなかったと思ってたとしても、実際に自分が何かをしでかしたことは事実でありEXPのところでそれを証明している。その後もモンスターを救うことも出来ず倒すことしか出来ないシーンが続出するが、それにしたって「やりようがあったんじゃないか?」と罪悪感に苛まれる。
「ゲームが残酷なんじゃない、お前が残酷なんだ」「俺たちは残酷じゃない、お前が残酷なんだ」何度も何度もこう突きつけられて、まだ楽しい、優しいと言えるだろうか。
それ以外にも決定的な事件が起きてこのゲームへの印象は完全に悪に振り切れた。事の顛末は単純で、チュートリアルでカエルがメッセージの早送りの話をしている。×ボタンを押すとメッセージを早送り出来るょといった具合のものだ。正確に言えば確か「僕の話をみんな聞いてくれない、×でスキップしてしまう、でも君はちゃんと聞いてくれるんだネ……」みたいな感じだったと思う。その後ゲームオーバーになってしまいセーブポイントから再開、一度聞いた話はスキップで飛ばしてしまおうとスキップしつつ先へ進もうとしたら、チュートリアルに確かに居たメッセージ早送りのカエルが存在しない。さっきまで存在していたものが、無い。即座にピンと来た、とんでもないことをやらかしたんじゃないかと。自分はもう一度あのカエルの話が聞きたかったのに、既に取り返しがつかない状況に追い込まれている。プレイヤーの意識の外を突いた狡猾な罠に引っかかっている。
もっというならここに至るまでの段階で既に取り返しのつかないことを山ほどやらかしている可能性すらある。この時点で既に開始45分ほどだと思うが(あんま記憶なし)、そのわずかな間で取り返しのつかない事態に次々とハマっている上に、予想すらしないフラグに引っかかってる可能性も十分にある。×を押すだけでフラグにハマったのだから何が起こってもおかしくない。必要以上に電話をしたこと、オブジェクトをチェックしたり、あるいはチェックしなかったこと、むやみにモンスターの話を聞いたこと、セーブを何度もしたこと、ゲームオーバーになったこと、セーブしてロードしたこと、アイテムを拾ったこと、何かがきっかけで取り返しのつかない事態になっていると考えてしまい疑心暗鬼に陥る。気づいたときには状況は最悪だった。全ての台詞アイテムに何らかの裏があると思い全てを疑い疲弊しきり、そのセンスのあるセリフ回しも全く脳に入らない状況。敵の攻撃すら「喰らうとダメージを受けるから避けるのが正しいが、本当はそうではないんじゃないか?」と思い攻撃を喰らったりと訳の分からない状況。このゲームにしかけられた悪意に満ち溢れた罠(そんなものはたぶん無いんだろうけど)の毒は全身を巡り根に届いている。監視されているようなゲームという感想を残した人の気持ちが痛いほどによく分かった。もう面白いとか面白くないとか楽しいとか楽しくないとか良いゲームとか悪いゲームとか優しいとか優しくないとかそういう印象じゃない。悪辣、狡猾、意地が悪い、性質が悪い、卑怯、悪質、そんな感じだった。もうホントに不快で不快でたまらない。製作者の顔面を奥歯が折れるまでぶん殴りたいと思うほどに嫌な気分にさせられたのは初めてだ。
MOTHERとmoonに似ていると前情報では仕入れていたんだけど、個人的には全然別物だと思う。グラフィックや台詞センスにMOTHERへの愛は感じるし、それもラブこれもラブ的な作りはmoonに似ていると言えなくもないかもしれないが、あの2作は少なくともプレイヤーを罠にはめて残酷だと断罪し処刑し罪悪感を煽り苦しませる作品では無かった。少なくともチュートリアルの段階から全てを疑うような真似をしなくてはいけない作品では決してない。既存のRPGへのアンチRPGという意味ではmoonと近いんだろうが、そもそもmoonはアンチRPGでもアンチゲームでも無く、ゲームプレイの惜しみ無き称賛と絶対的肯定、そして現実逃避としてのゲームプレイの否定がテーマだと自分は思っているのであんましピンと来ない。
これまでボロクソに叩いたけど悪いゲームでは無い。主観で言うなら現時点ではプレイしてきた中で史上最悪のRPGで完結するんだけど、クロスレビュー10点分というかAmazon5点分というか、間違いなく傑作と判断されるに相応しい完成度だと思う。ゲームバランスは破綻していないし、アイデアは間違いなく斬新。音楽は秀逸だしグラフィックは懐かしくも味のあるもの。台詞周りはセンスありまくりで完璧な上にローカライズまでパシッとハマっている。人を惹きつけるゲームではあると思うんだよ。実況動画などで魅了され、その魅力を人に伝えたくなる人が出てくるのも分からんでも無い。ただ、こんな、こんなにも不快な気分にさせられるゲームだと思ってなかった。それがあまりにも残念だ。残念で、無念でならない。大好きなMOTHERとmoonのようなゲームが出たと喜んで、嬉々としてプレイしたら、まさか、まさかこんな結果に終わるなんて、ね。買うんじゃなかった。やるんじゃなかった。
ま、もはやMOTHERファンでもmoon信者かどうかすら怪しくなった脳がどうかしてる哀れなゲーオタのいうことなんて何一つ当てにならんと思うので興味を持った方はプレイされてよろしいんじゃないかと思います。この完成度で1600円ちょいはあまりにも安すぎると思いますし。一つのゲームとしてみれば秀作以外の言葉が出てこない出来ではあると思いますしね。
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フォトンキューブも一応始めてみたんだけど最初のステージしかクリアしてないので特に何とも。アンダーテールで疲れちゃったにょ……。ある程度納得できるところまでアンダーテールに対して向き合えたら本格始動開始。納得なんて今の現状じゃ出来るか危ういが……
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桃薔薇は遂にというべきか成長が見られた。1クレで6面中盤まではこれまでと同じだが5ボスまでノーミスで5ボスのミス回数も1回のみだった。これは行ける気がする。後は6面の集中的な練習を重ねるだけか。ここはもう個別に練習してパターン作る方がいいか。うーむ。蛇地帯が鬼門だと思っているのだけどそこに辿り着くまでに大抵死んでるのよね。どーしたもんかなー。
桃薔薇はそんな感じなのだがむちポの方が安定せず、2面序盤で憤死だった。ぐげげ。やっぱりむちポは全然安定せーへん。とっかかりが分からん。一応1万勲章に育てて適当に動いて点稼ぐっていうのは分かっているのだが……いやこんな理解だからダメなのか……
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インザナはどーにかこーにかガンツァーさんを撃破。そして鬱前日談。このゲームがそうなのか、それともSRPGは重苦しい作風になるかは分からないけどかなり今作ヘビーな空気感だね。死人だらけというか、ほぼ全員死んでいるし。物語のややこしさはあるけど1割くらいなんとなく理解出来始めているからあとはどう転がっていくかに期待という感じかな。さてどうなるかな……。
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んじゃまっちょくらとりあえずのエンディングを見てくるのでこれでひとまずは。断罪されることが分かり切っていると終盤の展開も何の意外性も無く思えるってのはあまりにも悲しいね。動画でネタを全部知ってる人の方がこんな神経症染みた強迫観念や疑心暗鬼に囚われることなく普通に楽しめるんだろうね。もう何もかもが向いていない人生だった。あーあ。



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