2016年2月3日水曜日

ゲーム音楽 8bit music power

(FC/FC互換機用) 8BIT MUSIC POWER (8ビットミュージックパワー) -
(FC/FC互換機用) 8BIT MUSIC POWER (8ビットミュージックパワー) -


カセットを差してあの頃を呼び戻せ!新作ファミコンソフト『8bit music power』の紹介
※開発者自ら「8bit music power」はゲームではありません、チップチューンアルバムですと言っていますが分けるの面倒なのでこっちに括っちゃいます。ミニゲームありましたし。


・メーカー コロンバスサークル(RIKI)
・ハード FC
・作曲者 多数
・ゲームプレイ状況 プレイ済み(というか視聴済みというか…)
・サントラ状況 これがサントラだ!

曲リスト(RIKIさんのところから引用)
http://riki2riki.com/html/0_sample_8bit.html

01 / 2:36 / BLACK CARTRIDGE : Hally
02 / 2:06 / PICO MY HEART : Takeaki Kunimoto (国本剛章)
03 / 2:16 / CIRCUS GAME : Hiroaki Sano (佐野広明)
04 / 3:46 / MASS PURPLE : Keishi Yonao (与猶啓至)
05 / 2:04 / NARU YONI NARU : Prof.Sakamoto (サカモト教授)
06 / 7:07 / PHASE OUT(0.8) : Saitone
07 / 3:12 / ORIENTAL MYSTIQUE : Masahiro Kajihara (梶原正裕)
08 / 3:51 / EIGHT BIT JUNGLE : Yuriko Keino (慶野由利子)
09 / 2:53 / TIP-TRACK 303 : Tappy
10 / 4:46 / KIRAKIRA BUSHI : Omodaka
11 / 7:23 / TESTPATTERN : Nobuyuki Shioda (塩田信之)
00 / 2:20 / secret : secret



時は2016年。まさかのFCソフト新作が出てきてしまった。しかもそれはファミコンの持てるパワー全てを音楽(とグラフィック)に当ててしまった驚異的な作品だった。
作曲者一覧を見ていただければ分かる通りゲーム音楽及びチップチューンで著名な方々が集結し、ファミコンの制約に従い曲を手掛けています。とはいうものの、当時手探り感の強かったファミコン音楽というよりはむしろ末期作のような化け物音楽のイメージが強い曲が多いです。今の技術でファミコン音楽を作るとこうなりますよーっていうものを感じさせてくれます。
映像面については音楽に合わせてプロモーションビデオ的なグラフィックが楽しめるのですが、こちらのAVファミコンの調子が悪いのかバグってしまう(フリーズしちゃう)ことが多く、申し訳ないながら評価不能。だが楽曲の再生のみに関してならオプション→サウンドから個々の曲を何の問題もなく快適に聴くことができたので今回はその楽曲に関して軽く紹介しようと。どの曲も超高クオリティです。
完全に余談だけど部屋を真っ暗にしてプレイする(音楽聴く)と、煌びやかなグラフィックとピコピコ鳴っている音がすごすぎて異世界へ来た気分になれます。これサイコーです。目に優しくない気がするので積極的には勧めませんが、ぜひともお試しあれ。
曲紹介
・BLACK CARTRIDGE : Hally
上で軽く触れた今の技術でファミコン音楽作るとこうなるってのを体現したかのような曲。音の響きから何気なく感じるFC末期のイメージ。今作収録の中でもオススメの曲。
話はずれるけどこれを聴いていたらマイティガンヴォルトの音楽もFCで鳴りそうだと思った。これであくまでFC風の曲なのか完全にFCで鳴る曲なのかで悩まなくて済む。
・PICO MY HEART : Takeaki Kunimoto (国本剛章)
国本さんといえば自分の中ではヘクター'87のイメージが強くて、勝手にそれ系かなーと思ったけどそれとはかなり違う印象。だが曲から漂うハドソン臭は物凄い。
・CIRCUS GAME : Hiroaki Sano (佐野広明)
非常に変態的なメロディラインが印象的。アッパーな曲調でテンションが上がる!
・ MASS PURPLE : Keishi Yonao (与猶啓至)
ダンジョンで流れてるような曲。音の響かせ方がかなり独特で非常にクオリティが高い。必聴。今作収録の中でもおススメの曲。
・NARU YONI NARU : Prof.Sakamoto (サカモト教授)
テクノポップ系の曲。歌でも付きそうな可愛らしい曲調。
・PHASE OUT(0.8) : Saitone
繰り返しの多用からテクノっぽい曲。こちらも音の響かせ方がものすごい。必聴。
・ORIENTAL MYSTIQUE : Masahiro Kajihara (梶原正裕)
メロディラインがどうも戦闘曲っぽい。バトルってる感じがする。ノリのいい音楽。
というかトリガーハート エグゼリカの人だったんすね。そう思うとノリが似てるような気がする。
・EIGHT BIT JUNGLE : Yuriko Keino (慶野由利子)
物語性が強い曲。SEのような音使いもあり、音の響きと合わせてみて最もファミコンっぽい音楽のような気がする。今作の中でもオススメの曲。
慶野さんはもはやレジェンドって言ってもいい人だけど、生まれた時代の問題もあって(95年生まれ)ごく一部しか担当曲を知らなかったんだよね(具体的にはゼビウスとパックランドとドラゴンバスター)。でもこうして聴いてみるとやはりレジェンドって感じです。いやはや凄い。
・TIP-TRACK 303 : Tappy
今作で最も化け物染みてる曲。今まで末期FC時代の音楽を聴いて「ファミコンとは思えない!」と思ったことはあっても、それでもファミコン音楽の枠からははみ出てはいないようなものだった。だがこの曲はその枠をいとも簡単にぶち壊し突っ切ってしまった。いやいやこれはヤベーよ。だってファミコンでは鳴らないだろっていう音が鳴ってるんだぜ。技術面では他を圧倒してる気がする。初めて聴いたときは開いた口が塞がらなかったです。今作の中でもイチオシでオススメの曲。つーかこれを聴くためだけに買っても損しないと思う。マジで。十数年ゲーム音楽聴いてきて常識が崩れ落ちるような思いをしたのは久々だよ。
・KIRAKIRA BUSHI : Omodaka
テクノっぽい音楽…というよりもろテクノなのかも。ノリがよく、心地よい音楽。
・TESTPATTERN : Nobuyuki Shioda (塩田信之)
烈火の印象が強いので勝手にそれ系かなーと思ってたんだけどそういうイカレサウンドとは随分違ってファミコンらしさが感じられる曲になっている。所々で変態的な音使いもかなりイカしてる。今作の中でもオススメの曲。
入手方法・その他
Amazonその他店で直接買うなど入手経由は多数あり。こんな機会めったにないので興味ある人はとにかく確保に走るべし。こんな捨て曲無しの化け物ソフトなんてそうそう無いよ。8bitサウンド好きでファミコン再生環境(レトロフリークはダメらしい)があるならこれはマストバイだ。
余談ではあるけどぜひとも続編を出していただきたい!今度はサンソフトで名曲の数々を手掛けた小高直樹さんや影山雅司さんとか海外からフォリン兄弟とかにも参加してもらって!流石に後者は無謀…というか絶対無理だけど前者はまだ何とかなりそうだし、ファミコン末期音楽=サンソフトのイメージが付いてるファミコン音楽に魅せられた者としてはなんとか参加していただきたいものではあるのだが……

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