2017年4月17日月曜日

高難易度って具体的にどれくらいの難易度だよみたいな

ハコボーイ進行中。パズルの難易度はともかくとして物語の演出で電車の中でプレイしていたにも関わらず思わず涙がこぼれた。パズルゲームにも関わらず何かこみあげてくるものがあるとは。こんなの引ク押ス以来だぜ。と言っても引ク押スの時は苦行からの解放からこみあげるものだったのに対して、ハコボーイは単純にストーリーの表現が極めて上手いことからくる涙だから質はまるで違う。いやーこれは良いゲームだ。久々にこうした丁寧なゲームに出会えた気分だよ。ううう……(また泣いてる
果たしてこの物語の終着点は何処なのか。このまま頑張って進めて行くとしましょうか。なんだか燃えてきたぜ。
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塩ことソルトアンドサンクチュアリも最初のボスを倒してみたよ。倒すまでに10回以上死にまくり(死に過ぎて錯乱して何回死んだかは正確には覚えていない)、それでようやっと倒せたわけでして。ほほうなるほど。手ごわい相手を倒した時の快感と無理のない難易度バランス。確かにこれは高評価を受けるのもうなずける出来栄えでしょう。流石でございまする。
だからと言って自分の評価が上がったかと言えばそれは全く持って別問題。いや、それ以上に今後どう足掻いても「極めて良く出来ているけど自分にはまるで合いません」以外の感想は出てこない可能性があることが決定的になったといっても過言じゃありません。
まず現時点でのこのゲームのイカしたところを挙げるとすれば「卓越したグラフィック描写」「常時敵を出して緊張感と爽快感の演出」「視認性の悪さを逆手に取った緊張感あるステージ構成」「練り込まれた理不尽では無い巧みな難易度調整(パターン性が強かったりボス前にセーブポイント置いてくれてるのでゆっくり死ねる、塩の回収も容易)」「多くを語らない物語」といったところであり普通に考えれば名作、いや自分の好みに合わないだけでゲームとしての面白さは間違いなく高水準で高質なゲーム体験を保証できる出来でしょう。
じゃあなんでそんな評価してるのに合わないのかと言うと、戦闘が基本的に後出しジャンケンであることです。言葉を変えるならヒットアンドアウェイと言ってもいいでしょう。自分からバリバリ動いてガンガン攻撃!なんてことをやるとまず死にます。従って相手の攻撃を見てから回避→その後隙を突いて攻撃、といった段階を経てダメージを与えて行くわけですね。で、これがもうまるで楽しいとは思えんのです。端的に言うなら「相手のスキをうかがっている間も攻撃しまくりたい動きまくりたい」といったところでしょうか。自分が好むSTGやらACTSTGであれば攻撃と避けが大体一体化しているので暇してる時間は無く避けに集中してる間もバリバリと攻撃することが出来ます。ACTRPGのTOD2やTORでも敵の攻撃のスキを突いて攻撃するのが有効な手段でもありますが、スキを出させるために誘導やらフェイント、ごり押しでの隙作りと出来ることは多彩でした。イースⅦなんかでも敵の攻撃をジャストガードするとこちらに多大なアドバンテージが得られるので隙を伺っている時間すらも楽しいものです。
そこへ行くと塩の調整は自分には合わない。敵の攻撃が軒並みパターン化しやすいのは良いです(ダメージ与えて行くと発狂してパターン変化が起こるのはかなり意地が悪いと思いますけど)。しかしヒットアンドアウェイ戦法だと常に緊張感が付きまとい、緊張感が付きまとえばそこから変な動きに派生します。何度敵の攻撃に合わせて回避を試みてもタイミングが一拍早かったり遅かったりしてダメージを喰らったことか。そうすることから焦りを生んでまた…といった具合に一度何かが崩れると総崩れになるタイプの人間にとっては非常にしんどい。それが報われるのであれば良いのですが、敵を倒した時の演出にパンチがイマイチ無いので「散々手間かけさせやがって……思い知ったかクソが!」と暴言を吐き勝利に酔うよりも前に「なんかもう疲れた……」と思ってしまうのが……。メタルスラッグ旧作や魂斗羅のようにボスを倒した時にカタルシスが得られるような演出くらいは仕込んで置いてもらいたかった…が本音だったりします。世界観を考えると難しい気もするけど。
別にヒットアンドアウェイ自体を否定しているわけでは無く、パズル解法を要求するボスのように一定の手順を踏んだ上で攻撃する敵やボスなんかは結構自分も好きだけれども、これがずっと続くとなるとちと厳しい感じです。主人公自体も高起動でもないのがあんまし……。難易度自体はパターン構築型死にゲーなんで死にまくりますけど全然難しくなく、まあ普通に適切な難易度調整が施されているといった感じでしょうか(敵の攻撃はパターン化しやすいし)。これを高難易度と呼ぶなら大魔界村やメタルスラッグ3、TOD2あたりも高難易度と呼ばれるでしょう。高難易度ということで戦々恐々としていたけどまだ序盤だからあんまし高くないのかねー。
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ここで微妙に話をそらしてまとまりのない与太話を一つ。
難易度と一口に言っても色々あるけれど、難易度が高いとは一体どういった状態を指すのか。先の塩は最初のボスで10回以上死んでいるので難しいといえばまあ難しいんでしょう。しかしクリア不可能かと言われたらまるでそんなことは無くちゃんと解法が用意されていて、プレイヤー優遇の配慮も効いていて、どうにもならないのであればレベル上げという最終手段も残されている。高難易度と言うよりは適度な難しさを持ったやりがいのある作品といったところでしょう。
ではすげえムズイイージーでも鬼のように難しいと言われる斑鳩はどうでしょうか。こちらも、まあそれなりに難しいもんです。クリアに2万近くかかったし。しかしクリア不可能なゲームでは無く、むしろ数あるSTGの中でも初心者や凡人でもクリアに手が届く巧みな難易度調整がなされた作品でもあります。敵配置はほぼ固定、稼ぎはやってもやらんでもいい、ボスも倒しても倒さんでもいい、ミス後のパワーダウンは無し、パワーアップアイテムに左右されることも無い、プレイ時間は25分くらいで終わるといった人間の集中力の限界も考慮されたバランスにまとまっています。こちらもまた適度な難しさを持った作品でしょう。ではシルバーガンはどうでしょうか。こちらもまた、極限暗記STGの筆頭であり敵配置は固定であったりします。しかし、稼ぎを強要されるシステムに加えボタンをフルに使わせる操作性など慣れるまで極めてハードルの高い作品でもあるでしょう。難易度が高いというより敷居が高いといってもいいかもしれません。
怒首領蜂大往生はどうでしょう。流石にこのレベルだと凄まじく難しい作品ではあるでしょう。しかしちゃんと向き合えば結果の出るタイトルだとも思います。その一方でSTGの基礎知識が備わっていないとどうにもならんタイトルでもあるでしょう(切り返し、ランク調整、当たり判定の知識とか)。パワーダウンが存在することやほぼEX一択ということに気付かないと辛いという意味でも敷居が極めて高いタイトルです。ケツイはミス時にパワーアップアイテムばら撒いてこちらの火力を失わせない配慮をしてますけどパターン確立でどうにかなる大往生と異なり弾避けガチンコバトル(本人の技量がそれなりにいる)になっている点では難易度が高いゲームとも言えるでしょう。誰でもクリアに辿り着けるゲームかと言うとそうでは無いですかね。無論どちらもSTGの中では最高峰に面白いSTGであります。
メタルスラッグ3はどうでしょうか。メタスラ最難関とすら言われることもありますが自分でもルーツマーズに辿り着けることを考えると絶望するほど高い難易度でも無いでしょう。裏テクニックが必要になる箇所や救済措置や配慮に気付かないと永遠そこで死に続けるのできついっちゃきついですが、しっかりとした配慮が存在しておりこれこそまさに適切な難易度と言えるでしょう。メタスラ6はいかがでしょう。2面から悪質なデッドポイントの設置や滅茶苦茶な地形配置、救済措置が罠にしかならないというとんでもないアイテム設計……。その難易度は間違いなく「高い」と言えるでしょう。一応クリア不可能ではないですが、クリアを目指す場合極めて緻密な解法とそれを実行する腕前、アイテム配置等全てを疑うことが必要です。
たけしの挑戦状は……これは言うまでもない、ですかな。コンボイの謎あたりも高いでしょう。これらの難易度の高さの方向性は「理不尽」といったところでしょうかな。
これまではプレイスキルが関わるものについてうだうだと述べてきましたが、じゃあ腕前が一切いらないジャンルではどうでしょう。例えば引ク落ツ。このゲームが難しいかと言えば鬼のように難しく作った人は気が振れているとすら思いますが、ゲームの腕前が一切求められない知恵力ガチンコ勝負のバランスだったりします。これは高難易度と言えるのでしょうかね。一応本編クリアのみを考えるのであれば誰でもクリア可能だと思いますが。
ちょいと気色を変えると逆転裁判2なんかはどうでしょう。逆転裁判自体難易度が高くねえといえばそうですけど、2に関しては露骨なデッドポイントの設計、ミスしたらバッドエンド一直線などの仕様もありかなり厳しいものでもあります。これは果たして高難易度でしょうか。

……だんだん何の話をしているのかまるで分からないし話を始めた俺自身も終着点が全然見えてないけど、「難易度が高い」ということと「適切な難しさ」、ないしは「難しいけど面白い」「難しいから面白い」「難しくて面白い」辺りは誰かが分かりやすくまともにしてほしいなーとか思ったりも。パターン暗記でクリアできるゲームを「高難易度」と言われるとなーんかもにゃもにゃするんだよなー。いや流石にR-TYPEⅡとかイメージファイト(AC版)、グラディウスⅢみたいなとんでもねえ難易度のパターン構築STGなら高難易度と言っても良いんだけど……、初見殺しゲーに対して高難易度を謳うのは何ともしっくりこんね。ま、難易度が云々みたいな話は俺みたいなボンクラでヘボヘボな実力しか持ち合わせてないゲーオタがするべき話ではないということは分かった。マリオ3をワールド2で「これ俺には無理」と投げた程度の実力で難易度を語るのがお門違いってなもんだろう。書いてて死にたくなってきたな……。何度か書いてるけど、自分がやりがいのある難しいゲームよりも演出ゲー(タイトーSTGとか)に傾倒したのはこういったことも影響しているんだろうなあ……
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むっ!ミッシングパーツがあるじゃないですか!値段がちと高いけどこれは買わせてもらうとしましょう……



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